2012年5月30日水曜日

終戦物語b29

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群馬県  角田 千代

昭和20年8月5日、前橋の空襲は、一度北へ向かつたb29が焼夷弾を投下
しつつ戻り、すざましいものでした。県職員の主人と結婚2年、警戒警報になると主人は直ちに県庁に出勤。
私はかねてから打ち合わせしていた子福者の大家さんの乳児を背負い、弾丸雨、霧の中、逃げ場を失って川に飛び込むと、後に川が人゛で埋まり赤子   
は泣き通し、でも泣き声は生きてる証拠と、心を鬼にして頑張りました。近く
には自働車工場、製材工場が燃えて、さながら生き地獄、夜が明けて主人
と感激の対面をしました。

玉音聞く父の涙や戦い終わる
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引用元 「昭和万葉俳句前集」 【高木 二朗発行】


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