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群馬県 宮田 珠
群馬県沼田市東倉内町、群馬県立沼田高等女学校「初等科訓導養成会生徒」玉音放送の伝言にて、全校生徒中庭に整列、朝礼台に学校長、他の先生と相対して、直立不動で玉音を聞きました。焼け付く様な暑さでしたが、汗を拭う人無く、校長先生も男泣きに全員泣き崩れました。
明治生まれの叔母は、二人の息子死を信じませんでしたが、玉音を聴き、
その夜二階で自殺しました。戦死した息子二人、叔母と三本、真新しい墓
標をたてました。心は除じよに砕け、なすすべもなく涙に疲れ果てました。
落付かず 更ける夏夜の乱れ文字
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引用元 「昭和万葉俳句前集」 【高木 二朗発行]
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