2012年5月15日火曜日

終戦森語 広島

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兵庫県  正宗 哲治

8月15日、呉海軍工廠水雷部にて、昼夜の別無く、今日も男女学徒及び女
子挺身隊30名と共に、個室で汗と油にまみれ、人間魚雷の心臓部とも言うべき機密部品の組立作業中、本日正午に重大放送有りとの事で、全員広場に集合せよとの下命、正午の放送で終戦を知る
 
暗幕をはづし 煌々秋灯す

岡山県  宮原 義蔵

陸軍船舶部隊補給部に召集されていて、広島市宇治港外金輪島に入隊中。広島原爆被災者数千人を、原爆の日の午後、船で運んできて、金輪島の兵舎に収容す。原爆の日の午前8時には、同地で女子挺身隊百名ほど集め、外で朝礼をやっていたら原爆に遭う、一同地上に伏せた砂ほこりが顔に付いていたので、お互いに顔を見ろと入ったら、顔を見て落ち着いたので、立たせて防空壕に避難させた。

原爆に 伏せたる顔ゃ砂ほこり

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引用元  「昭和万葉俳句前書集」 【高木 二郎発行】

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