2011年6月9日木曜日

終戦物語 千人針と竹やり忘れられない

父が出征中、母は5人の子供を抱えて頑張っていた、物資の配給が有ると
大きな袋を嬉しそう顔して持ち帰っていた母を思い出す、忘れないのが千
人針である、千人の人が一針ずつ白い布に縫っていき兵隊さんのお守りに
していた、虎は千里行って 千里戻るとの言い伝えから 虎年 生まれの人
は自分の年だけ縫っていたので、虎年の姉は7針も縫えたと得意になって
いた、近くの公民館では女の人が竹やりを持って 一歩進んで二進進む
の号令に併せて、藁人形めがけて突進していた、子供の私たちは飛行機
が飛んでくると高い所に上って大きな声で おとうさん と叫んでいた、
父は日は飛行機に乗っているものと思い込んでいた、其の父が復員して
きた日、何も知らない私は友達と高い土手から飛びおりて遊んでいた。
 とぼかい、なにかい、なによっかひっとべ といいながら
         えびの市  福 元 幸 子  主婦

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