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南部朝鮮 群馬県 野口 とよ子
朝鮮江原道春川緑ケ丘国民学校【日本人学校】にて三年生の担任。8月15日の放送は、全職員ラジオの置かれいた宿直室に集合し玉音を聴き、一同泣く。外地なる故ただ泣いてばかりはおられない、直ちに全校児童を一堂に集め、学校長より敗戦を伝え「全員無事内地に帰還せよ」と激励して解散。
日盛にチマ す終戦日
東京都 前田 雅子
朝鮮京城府梨泰院町で主人臨時召集のため生後7カ月の長男との二人暮らし、前日の予告で隣組集合、ラジオを囲む、その時負傷兵護送に外出許可を得て主人帰宅。皆驚き共に泣く、玉音放送なので始めはわからなかったが、暫くして負けたとわかり
皆泣いた、ふと北鮮にいる両親友人のこと、明日からの事を思った。長い一日だった
軍服に 泣き出す嬰児鳳仙花
千葉県 岡野 修
釜山港より木造漁船で引き揚げの際、玄海灘で船のエンジンが三回故障しました。当時子供でしたが、敗戦、学校閉鎖、引き揚げ後の生活不安と期待で、漂う船の中から揺れて大きく動く星を眺めていました
エンジンがとまりて あおぐ流星。
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引用元 「昭和万葉俳句前書集」 【高木 二朗発行】
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