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南部満州 兵庫県 森本 艶子様
終戦日、旧満州国錦州市向陽街、合成燃料株式会社社宅内軍借上官舎2号に在住‥亡夫「元軍人」は8月9日、ソ蓮参戦と同時に隊に行ったまま終戦を迎える、7歳と4歳と1歳の子供と私、陛下のお言葉は、はっきり聴きとれませんでしたが、周囲の様子の刻々のうっり変わりにより敗戦を知る都同時に、外地での私達の生活は、一分先は闇でした。音もなく崩れる思いがしました、正午頃から陸軍官舎が襲われ、開拓団の方々「殆ど婦女子」が着のみ着のまま、追われるように逃げて来られました、皆で雑居、たちまち病人が出来死亡する人もふえ大変でした、飼い主の敗戦により、
軍馬も食を求め歩き、痩せ衰え、トボトボと肩を落として、当てもなく行く姿、今思うと
胸が痛みます。
板切れの 墓標たちまち丘暑き
南部満州 香川県 池添 静雄様
終戦わ迎えたのは石炭露天掘で有名な満州国撫順駅。身分は関東軍668部隊の初年兵。その日の午後郊外同胞農家が暴徒に襲われているのを救出に赴き、戦争に敗れた悔しさ、惨めさをつくづく感じ、夜は貨車の中で一睡も出来なかったことを記憶している。
国破れ 夜の歩哨に虫すだく
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(引用元) 「昭和万葉俳句前書集」 [高木二朗]
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