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シンガポール 神奈川県 加部 言治
終戦時、私は、スマトラより昭南島防衛隊の暗号士として在島していた。暗号通訳は無電が主体であり、暗号士は一般の者の知らない軍事秘密を全部しつていた。玉音放送により日本の敗戦を一番早くしったが、一般の将兵は敵の謀略であると憤激して耳もかさなかつた。シンガポ-ルは、占領より終戦日まで一発の銃声もきかぬ平和な日が続いていたからであり
兵に配られた新聞ゃ情報は、すべて勝った勝ったの報道ばかりであったからだ。ところ
が現地人は情報ヲキャツチするのが早く、一夜にして日本の敗戦を知り。中国人街、
インド人街、馬来人街、インドネシャ人街のすべてが、自分達の居住区域を自ら守ることと、独立に向かって一斉に蜂起し、シンガポ-ル市街は混乱の坩堝と化して、騒然として地安は無秩序の状態に陥った。
弾残る 肩疼き来る 終戦日
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引用元 ***「昭和万葉俳句前集」 (高木 二朗 )
一夜にしてすべてが変わる、しかも命も 終戦でなく敗戦なのです、平和な街のよぅすが分かる様です、前戦で戦っていた人達のその後の苦労はいかばかりで遭ったことでしよう、過ぎった戦争での苦しみは忘れる事なく、平和の望みをいつまでも強く持ちつづける事と思います。
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